SSI 共創DAY

2028年8月15日

更なる進化。災害用超節水トイレ

トイレの節水機能の進化が止まらない。
2000年代の初頃に1回の流水で消費される水量は40ℓまでにのぼったが、28年に大手トイレメーカーOXが開発した水洗トイレでは、3ℓまでに減少。水を極力使わないトイレとして話題となった。
水洗トイレの節水機能は更に向上し、先月31日に発表されたOX社の新製品でも1ℓの水量で完全に流水する。同社はこれを、干ばつや震災などで水資源が貴重となる局面で使われる。「災害用トイレ」として広く販売する方針だ。
2035年8月15日

尿を分解する微生物を発見、トイレが不要に、大阪大・日本XY社

大阪大学PQR学研究所と株式会社日本XY(本社:大阪府)の研究グループは、人間の尿を分解し、吸収する微生物(OURS)を発見した。OURSはポリ乳酸を用いて、人間から採取した多機能細胞に決まったパターンで電界を印加することで発生する。OURSは無害で、人間の腎臓で処理された尿成分のみを選択的に分解・吸収し、吸収量が限界に超えると、活動を停止して人間の細胞内に取り込まれる。取り込まれたOURSは再び活性化し、大腸内に移動する。これにより、人間がこの微生物を取り込むことで、小便を行う必要がなくなる。結果的に、男性の小便器が完全に不要になると期待されている。現在、トイレでは1回あたり水を4L使用するが、この微生物を用いることで、かなりの節水効果になると期待されている。OURSは、電界の印加方向を変化させることで別の物を分解・吸収する効果も一部確認されており、人間活動で発生する排泄物だけでなく、そごみ処理場などでも活躍が期待されている。研究グループのリーダーであるN氏は、「人々が発生させる環境汚染物質を、OURSを用いることでゼロにできるかもしれない。とりあえず、今は尿の分解だけだが、最終的にはそういうようにしていきたい」とコメントした。