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2035年4月27日

スイスで公用語が廃止へ

スイスの首相であるチューリッヒ・ベルン氏は、2037年までに公用語を廃止する法律案を議会に提出した。スイスでは4ヵ国が公用語となっている多言語国家だが、近年は言語をリアルタイムで翻訳し、音声として出力するデバイスが普及し、公用語と設定する必要性が薄れつつあった。特に多くの国が密集している欧州では、音声翻訳デバイスの普及率は90%を超えており、各国が公用語を設定しなくても、全ての人が意思疎通を行うことができる土壌が生まれている。4年前にはドイツ・フランスが立て続けに公用語を廃止し、スイスもその流れに乗った格好だ。一方で、保護主義者からは、「永久中立である我が国の中核をなすロマンシュ語が衰退してしまう」との厳しい批判が出ており、上手くまとめられるか、ベルン首相の手腕に各国が注目している。
(初出:Sat Nov 30 06:46:51 UTC 2019)

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